システムの活用でドライバーの労働環境改善を実現している事例
ドライバーの労働環境を良くしたいと創業時から取り組まれている有限会社キャスコジャパン様。Cariotを導入いただくことで、作業進捗と帰着時間を把握し、後工程の準備をスムーズに行い、確認・問い合わせ工数と労働時間の削減を実現しています。
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1導入前の課題位置情報を把握したいと、コストをかけて十数年前から独自のシステムを開発
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2導入の決め手従来のシステムにはなかったスムーズさ
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3成果2024年問題も心配のない健全な労働環境
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4今後の展望周辺機材も含めた一元的な管理へ
位置情報を把握したいと、コストをかけて十数年前から独自のシステムを開発
東京都大田区に拠点を構え、東京港からの海上コンテナ輸送を中心に事業を展開する有限会社キャスコジャパンは、業務の進捗確認や拠点への戻り時間の把握、それによる後工程の効率化のために、Cariotを導入しました。
車の位置情報を把握するシステムを最初に導入したのは、十数年前でした。
恐らくその頃に、そういったシステムを入れていた企業は他にはなかったと思います。それまでは無線で連絡を取り合っていましたが、とても高価でした。そこで、そういったシステムがあると便利だと思いましたし、それによってドライバーにも良い環境で働いてもらうことができると思い、開発を依頼したのが始まりでした。
元々代表取締役ご自身もトラックドライバーの経験があり、その時の厳しい労働環境を変えたいと起業をされたため、ドライバーの労働環境には他の企業にはないくらい気を使っています。
きっちりと仕事をやって、早く帰って家で家族とご飯を食べる、そして家でしっかり寝る。そうすることで次の日の仕事も頑張ろうと思う。そういった環境を作りたかったのです。
そういった思いから、システムを一から開発してでも、車の位置情報を把握することで、ドライバーの労働時間は大幅に短縮できると確信しており、そのシステムはこれなしでは仕事のならない存在となりました。
従来のシステムにはなかったスムーズさ
順調に運用が進んでいた中で、急遽立ちはだかった問題は、そのシステムがサービスを終了してしまうということでした。
そんな時に、前システム開発担当の会社から「このサービスなら間違いが無い」と代替の候補として紹介されたのがCariotです。
元々以前のサービスに大きな不満はなかったのですが、Cariotを初めて見た時に感じたのは、画面上での車の動きの滑らかさでした。以前までのサービスは5秒に一度の情報更新でしたが、それだと画面ではカクカクと動いていました。それがCariotだと3秒に一度の情報更新ということもあり、非常にスムーズに画面に表示がされていました。また、交通情報を重ねて見られるので、進捗や到着時間を確認する上でも助かっています。
費用面でも、もしCariotがなければ、今のようにスムーズに業務を行うためには社員を増やさなければならないので、十分にペイできると考えました。
なので、すぐにCariotへの切り替えを判断しました。
2024年問題も心配のない健全な労働環境
Cariotを導入していることで、導入していない会社と比べて3テンポは早く対応ができていると思います。
他社はトラックが戻ってきてから、その情報を無線で受け、そこからどこに入れるかを考える、ということで時間がかかっています。
それに比べて、当社はCariotのおかげで、ドライバーから連絡がなくても、今どこにいて、いつ頃に着くのかが画面を見てわかるので、このトラックはどこに、次のトラックはどこに、というように計画を立てられ、業務がとてもスムーズです。
他社は毎日おおよそ18時から19時頃にドライバーの仕事が終わっていますが、当社は15時から16時には終わっています。2024年問題も、全く気にしていません。
また、当社では事故を起こさないような業務設計を心がけています。まず、給与に歩合はなく、十分な固定給を支払っています。それによって、急いで運転することも減るので、事故の危険性を減らすことができるのです。実際に十数年以上、事故はありませんでした。
さらに、この業界では非常に珍しく、週休2日の勤務になっています。
そういった労働環境を維持できているのは、創業時からの、ドライバーの労働環境への思いと、システムへの投資を含めた工夫の成果だと思っています。
他社では、こういったシステムを入れることで、ドライバーが常に見られているような気がして、導入に抵抗を示すことがあるという話も耳にします。しかし当社では、このようにシステムの活用で業務を効率化し、その成果をドライバーにも還元しているので、問題なく導入ができています。もし、ドライバーからの抵抗でシステムの導入が進んでいない場合は、例えば2024年問題などは、どの会社も対応しなければならない課題だと思いますので、それを解決するタイミングで、ドライバーにも理解をしてもらい、導入を進めるのが良いのではと思います。
周辺機材も含めた一元的な管理へ
正直に言って、Cariotの機能に不満はなく、今のままで十分だと思っています。
ただし、海上コンテナ輸送という業務の性質上、トレーラーヘッドの数より、シャシーの数が多いので、その管理もシステムでできるようになると、さらに業務の効率は上がると思っています。その辺りがCariotでできるともっと良いですね。