【エネルギー業界のCariot活用事例】自社車両、委託車両それぞれの管理に成功した事例
リアルタイム情報を活用した急な配送・訪問依頼への対応ノウハウ
予定外の配送・訪問依頼に対応するには、車両やスタッフの現在位置や業務状況を把握する必要があります。リアルタイム位置情報・稼働状況を把握し、急な依頼に即時に対応するためのCariot活用術をご紹介します。
無料でダウンロードこんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
今回はエネルギー業界G社のCariot活用事例をご紹介します。
G社は、エネルギー輸送 (エネルギーキャリア)を行う事業者です。一般高圧ガス・水素など多種多用なエネルギーを高度な安全管理で確実に輸送します。大口需要のお客様にローリー車による配送を行い、地域のご家庭にはLPガスボンベをトラック輸送しています。自社車両と委託車両が混在していることによる、煩雑な車両管理に感じていた課題を、Cariotにより解決されました。
今回は、G社がCariot導入に至った経緯と、自社車両、委託車両の管理にCariotをどのように活用されているかをご紹介します。
業種:エネルギー業
車両用途:トラック・配送
課題:車両管理
1.Cariot導入の経緯
〜配送状況が見たいが、自社車両と委託車両が混在していて管理が困難だった〜
G社はエネルギー輸送 (エネルギーキャリア)事業者です。エネルギー輸送とは、エネルギーを生産地から消費地までを移動させることを指します。そのために、石油や天然ガスなどのエネルギー資源を輸送するためのインフラ整備や、エネルギーを輸送するためのトランスポート手段の維持管理が行われます。エネルギーの配送方式は複数あり、扱う車両の種類も委託先も多岐にわたります。
たとえば、大口需要のお客様やエネルギーステーションへは自社または委託のローリー車による配送を行い、地域のご家庭には委託先のトラックでLPガスボンベを輸送しています。車両による配送状況をリアルタイムで見るために動態管理ツールを検討していましたが、自社のデータと委託先のデータをどこまで共同利用するか?が課題でした。配送業務で協働する場合は名前や役割を共有し、それ以外の時間やお互い関与しない配送業務の場合に適切にアクセス不可となるのが希望でした。また、親会社が子会社のデータを見られるが、子会社が見られる親会社のデータは一部にしたい、という制限が理想でした。
そのため、お互いの見るべき部分にフォーカスできるような適切な権限設定ができる車両管理ツールに候補を絞りました。
イメージ:エネルギー輸送に利用する車種は多岐にわたります
2.Cariotに決めた理由
〜権限を分けて自社車両と委託車両の見え方が変更できるところが業務にフィットした〜
Cariotの現在地を見るDriveCast機能は、車両を色分けできるので、所属や車両の種類、運搬中のエネルギーで色分けできるのが便利でした。
所属会社ごとのアクセス権限を設定して、自社のデータはすべて見られるが、他社のデータは車両など許可されたデータだけ、という細かい設定ができるのが、業務にフィットしました。
リアルタイムであがってきた走行情報は、会社間で権限で許可された情報のみを見ることができます。
親会社が見れば「子会社と委託先の業務が終わったかどうか?」、子会社と委託先では「終業したかに加えて、誰がどこに行ったか」などの詳細情報の確認もできます。
同じデータを見たときに、それぞれの役割に応じた権限と細度で見られることが導入の決め手でした。
3.導入時の課題と達成したいこと
〜自社車両と委託車両の管理をそれぞれの役割ごとに行いたい〜
G社が導入時に課題と感じていたことは以下の2点です。
- 自社だけでなく、子会社と委託先の動態管理を行いたい
- 適切なアクセス権限を与える
G社では、エネルギー輸送時に扱う車両の種類も委託先も多岐にわたっていました。自社の車両に委託先のドライバーが乗車する場合もあれば、輸送車両も委託先のものを利用することがあり、動態管理ツールの一括導入は複雑でした。子会社や委託先には強制できないので、適切な説明と呼びかけを行うことで導入を促し、自社でもデータが見られるというメリットも説明しました。
また、それぞれが正しい形で適切にデータが見られるようにアクセス権限を設定することも課題でした。
扱い方が複雑すぎるとツールを見なくなってしまうので、できるだけ自然な形でやることが希望でした。
その結果、実現したいことは以下の2点となりました。
- 適切なアクセス権限でリアルタイム位置情報を共有する
- 子会社と委託先にもデバイスの設置と車両管理を定着化させる
4.導入後の成果
〜自社と子会社、委託先まで包括的な導入が進んだ〜
導入後の成果として、得られた成果は以下の3点です。
- 配送時のリアルタイム情報が見られるようになった
- 自社・子会社・委託先がそれぞれ適切な権限で車両管理を行えるようになった
- 輸配送システムが一本化できた
1.配送時のリアルタイム情報が見られるようになった
Cariotのリアルタイム画面で車両の状態や運行状況を可視化し、データを元にした配車の決定を行うことで、運営効率が向上しました。1枚の地図上で何が起こっているのか、どこにいるのかがひと目でわかり、会社間で遠慮しあっていた問い合わせの連絡がとりやすくなりました。
2.自社・子会社・委託先がそれぞれ適切な権限で車両管理を行えるようになった
自社・子会社・委託先がお互いに必要な情報を見せ合い、適切な権限で車両を管理できるようになりました。
基本的に、各社とも自社の情報にはすべてアクセスできます。その上で、
・子会社と委託先からは必要以上の情報を収集しない
・親会社が参照する子会社・委託先の情報はサマリーデータのみにする
と、監視ツールのような形にならないように注意して利用しています。
これにより、担当者が適切な権限で車両の管理ができるようになりました。
図:データ共有イメージ
3.輸配送システムが一本化できた
自社・子会社・委託先の輸配送システムが一本化できました。
今まではお互い独自の記録をとっていたので、管理に関して共通化・フォーマット化ができないことがあり、諦めていましたが、レポートや走行記録を使えば見ているものが同じなので、齟齬がなくなり、同じシステムを見て会話できるようになりました。
図:親会社、子会社、委託先が同じシステムを見て会話することが可能になりました
図:同じフォーマットでデータの収集が可能になりました
5.今後の展望
〜制限をできるだけ緩和して業務に活かせるデータを共有していきたい〜
現在は、共有しているとはいえ所属と指示系統に沿った自身の所属会社のデータのみが見られるよう、厳し目にデータの共有制限をかけています。担当者の責任レベルや業務の内容が変わった場合や、新しい業務が生じた場合などは、権限の設定を見直し、適切な権限を設定することで、自社、子会社、および委託先で適切な権限で車両を管理できるとよいと思います。リアルタイムの位置情報やサマリー情報は必要なときに所属を考慮せずにお互いが把握できると便利なので、業務に活用できるデータは積極的に公開していけるよう検討しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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