【廃棄物業界のCariot活用事例】走行ルート分析を売上げアップに活用した事例
リアルタイム情報を活用した急な配送・訪問依頼への対応ノウハウ
予定外の配送・訪問依頼に対応するには、車両やスタッフの現在位置や業務状況を把握する必要があります。リアルタイム位置情報・稼働状況を把握し、急な依頼に即時に対応するためのCariot活用術をご紹介します。
無料でダウンロードこんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
今回ご紹介するお客様は、廃棄物業界のJ社です。
廃棄物の収集・運搬を行うJ社にとって売上げをアップさせるカギは、「限られた時間・人員で、いかに効率的に収集・運搬ルートを回るか」という点です。効率的な収集・運搬ルートを回ることは、売上げアップはもちろんのこと、コスト削減と顧客満足度の向上にもつながります。
今回は、廃棄物業界J社の事例を元に、上記のような課題に対してCariotをどのように活用できるのかをご紹介します。
業種: 廃棄物輸送
車両用途: 収集・運搬
課題: ルート効率化・売上アップ
1.Cariot導入の経緯
〜効率的に収集ルートを回って売上げアップを模索〜
J社はトラックで廃棄物の収集運搬を行う廃棄物処理業者です。業界には珍しい一律料金の定額制を採用しており、できるだけ多くの収集運搬ルートを回ることが売上げアップにつながります。
限られた時間・人員で最適な収集運搬ルートを回るためには、ルートプランニングが重要で、収集先や運搬先の数や場所、収集物の種類や量、交通事情などを考慮し、効率的なルートを作成することが必要です。
地図アプリやカーナビを駆使して収集をおこなっていましたが、ドライバーと車両台数の増加にともない管理が煩雑になり、ルートプランニング専用のソフトや地図アプリを活用してさらなる売上げアップ・効率化を模索する必要がでてきました。そこで、クルマにデバイスを取り付けて収集運搬ルートや現在地が取得できるサービスをいくつか比較検討しました。
イメージ:地図アプリやカーナビを駆使しましたが管理の限界がきました
2.Cariotに決めた理由
〜収集業務におけるボトルネックの見極めに手応えが感じられた〜
Cariotを取り付けると、誰がどこに行くのに何分時間を使ったのかを確実に取得できるようになりました。
Cariot導入前は、その日に稼働したトラックの走行実績の取りまとめに1日当たり3時間近くが費やされており、月間では60時間以上もの工数が割かれていました。
運行管理者はすべてのドライバーが配送を終えて帰社するのを待って、アナタコの記録紙から全台の走行時間および走行距離を取りまとめて労務担当者に提出。さらにドライバーの走行時間から翌日の上限走行時間を算出し、運行計画を取りまとめていました。
Cariot導入により、アナタコの記録紙の読み取りおよび集計作業が不要になったことで、ドライバーの労務管理業務の工数を大幅に削減できました。さらにCariotのレポート機能を活用することで、既定の上限走行時間に達しそうなドライバーを自動で抽出し、ダッシュボードで即時に確認できるようにしたことで、翌日の運行計画の策定にかかる時間も短縮できるようになりました。 手応えを感じたため、全台への導入を決意しました。
図:誰がどこに行くのに何分時間を使ったのか確実にわかります
3.導入時の課題と達成したいこと
〜収集・運搬業務上のボトルネックを特定し、改善策を講じたい〜
J社様が導入時に課題と感じていたことは以下の3点です。
- ドライバーの活動実態を把握できていない
- 各収集先でどれくらい待機しているのか実態が見えていない
- 実態が見えていないため現在の活動が効率的なのか判断できない
- 各収集先でどれくらい待機しているのか把握したい
- 効率的な収集活動ができているのかを把握したい
「移動時間に加えて待機時間が発生していて大きな損失となっている。」ということがCariotのトライアルによりわかりました。駐車イベントマップ機能で地図上に車両の位置を表示し、色分けやサイズなどを使って待機時間を可視化できたことで、正確な待機時間の把握が可能になったので具体的な対策が打てそうという希望が持てました。
図:停車時間が計測できる「駐車イベントマップ」
4.導入後の成果
〜担当エリアの整理と最適なルート設計で業務に使える時間を創出し、売上げアップ〜
導入後の成果として、待機時間を約30%削減し、担当エリアの整理と収集ルートの証跡が得られるようになりました。また、30%待機時間を削減できたことにより配送効率がアップし、結果的に売上げに寄与しました。
数値により無駄な時間を可視化できたことで、ドライバーの行動変革が起こり、今まで見えていなかったお互いの仕事の仕方を相互に確認できるようになりました。収集品目やエリアによるドライバーの得手不得手の傾向も見えるようになり、担当エリアの整理と見直しも進みました。
「誰がどのように走行しているのか?」の走行ルートが必ず記録されることで待機時間が長い現場の見直し材料になりました。たまに発生するトラブル(未着や遅れなど)へも証拠としてすぐ提供できる安心感があります。
5.今後の展望
〜待機時間の予測や配車に活用できないかと考えている〜
今後はCariotを収集現場の待機時間の予測や配車にも活用できないかと考えています。待機時間が長い地点は収集量が大量であったり、入り口で渋滞が起こりやすいなどボトルネックがある程度わかっています。
駐車イベントマップで停車時間が計測できるのを利用して、所要時間の分析や予測に活かせれば作業効率が更に向上するのではないかと期待しています。
また、ドライバーもトラックの種類も増えているのですが、相性の良い組み合わせがあるのでドライバー×トラックの過去の走行実績を元にした効率的な配車ができれば、さらにルート効率化と売上げアップにつながると考えています。
図:ダッシュボードで配送先(回収先)ごとの滞在と件数の相関が見えます
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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