【セミナーレポート】2024年問題まであと一年。物流・運送業界に及ぼす経営リスクを把握し、持続可能な企業経営に繋げるDXの取り組み

物流業界におけるドライバー雇用の現状と改善策

近年、人材不足や劣悪な労働環境が物流業界全体に悪影響を与えており、特にドライバーの雇用に関する現状は深刻な課題となっています。
本資料では、Cariotのお客さまの実例をもとに、物流業界におけるドライバー雇用の現状を詳細に検証し、要因や問題点を公開します。

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こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
今回は、弊社が2023年7月5日に開催しましたオンラインセミナーのレポートです。

セミナーでは、三井住友火災保険株式会社より2024年問題の第一人者である冨永 剛生氏をお迎えし、これまで全国各地で多くの企業様へのご支援で実績を残された知見や、2024年を前に多くの企業様で起こっている課題、それに対する対応策などをご紹介いただきました。
弊社からはCariotを活用した車両動態管理と、運転日報のデジタル化による配送業務の効率化についても事例や効果を含めながらご紹介しました。

当日ご参加いただけなかった方や、ご参加いただいた方にも改めてセミナーの内容をご紹介します。
今後もセミナーを実施してまいりますので、本記事が参考になれば幸いです。

 

1.【第1部】三井住友海上火災保険株式会社
運送業の「2024年問題」への労務対応セミナー
〜新・改善基準告知についても解説〜

[登壇者]
三井住友海上火災保険株式会社 三井住友海上経営サポートセンター アドバイザー
中小企業診断士・社会保険労務士
冨永 剛生 氏

冨永様からは、いよいよ来年に迫った2024年問題と称される労働条件にまつわる規定、それに伴う具体的な対策や取り組みについて、事例を交えながらお話しいただきました。

運送業界で慢性的な問題とされているドライバー不足、長時間労働、非効率配送への対策として2024年から残業時間の上限規制をはじめとする労働問題の解決を総じて2024年問題と呼んでいます。
ドライバーと事業者にとって安全で効率的な業務を実現するための改革ですが、各事業者がどのように取り組めばいいか苦戦しているのが現状ではないでしょうか?

実際に取り組む際のポイントとして、下記の3点を挙げてご説明いただきました。

労働時間の削減のためには、実態に基づき、ドライバーごとに拘束時間・時間外労働の問題点を抽出し、それに対しての対策を講じることが必要です。
ドライバー個人の能力によって短縮できる作業もあれば、根本的にシステムを導入することで効率化できることもあります。
例えば動態管理システムを導入すると、リアルタイムな運行管理や安全運転管理、ルートの効率化など、さまざまな用途で利用できます。


労働時間を削減するためには、サプライチェーン全体に関与する運送事業者は自社の努力だけではなく、荷主など取引先との協力も不可欠です。
荷主企業との交渉の際に数値で示せるデータを蓄積しておくことも、システム導入により可能になります。
時間指定などによる待機時間の発生や、荷物の荷下ろしでかかる作業時間など、具体的な数値を示すことで良好な交渉の材料となります。


事業者側は業務効率化を推進しながら、荷主との適正運賃の交渉をすることで、2024年問題で起こるコストアップに対応できるといえます。
まずは非効率な時間を洗い出し、対応する順番を決め、できることから取り組んでみましょう。


そのほかにも、実際に荷主企業と交渉して料金を収受できた事例や、ドライバーの賃金体系変更時の対応など、多岐にわたってお話しいただきました。

 

2.【第2部】株式会社フレクト
ドライバーの働き方改革を支援する「Cariot」を活用した現場が回る業務効率化対策

[登壇者]
株式会社フレクト 代表取締役CEO 兼 Cariot事業部 事業部長
黒川 幸治

GPS機能を用い車両やドライバーの位置情報などを、リアルタイムに把握・記録するシステムである「動態管理システム」。
Cariotは輸配送の計画からリアルタイムの運転進捗、実績の集計分析、安全・コンプライアンス管理まで、デジタルで一気通貫した業務体験をお届けし、クルマに関わる業務の効率化を支援しています。
セミナーでは、導入によって実現できるさまざまな効率化を、実際の機能の説明を交えながらご紹介させていただきました。

Cariotはシガーソケットに挿すだけで簡単に利用できる車載デバイス、ドライブレコーダー、モバイルアプリを展開しており、GPSデータを用いて車両情報を取得しています。
車両の現在地はもちろん、走行軌跡の自動記録、危険運転に対するアラート機能も有しており、さまざまな業種でご利用いただいています。
モバイルアプリでは、業務活動の記録や写真登録も可能、運転以外の日々の業務をデジタルに置き換えることができます。
Cariotのデータを用いることで、非効率な時間やルートを発見でき、業務の効率化を支援します。


第一部の冨永様の講演でお話があった、荷主との交渉に必要なデータもCariotを用いることで正確な数値として蓄積し示すことができます。
人ごと場所ごと訪問先ごとなど、さまざまな軸で分析できるので、多角的に課題を抽出することが可能です。

セミナー後半では、実際のCariot活用事例もご紹介しました。

手書き日報の作成・提出・確認・集計は時間も労力もかかる業務ですが、Cariotを活用いただくことで走行距離や時間等の情報は自動で取得することが可能になります。
また安全運転指導も、Cariotであれば危険運転挙動発生時の動画データが自動でクラウドにアップロードされ、管理者がすぐに見ることができるため、SDカードによるドライブレコーダーでの録画情報の確認も不要になります。

※こちらページでも、その他導入企業様の事例を紹介しておりますので、是非ご覧ください。

 

3.【第3部】質疑応答

[パネリスト]
三井住友海上火災保険株式会社 三井住友会場経営サポートセンター アドバイザー
中小企業診断士・社会保険労務士 冨永 剛生 氏
株式会社フレクト 代表取締役CEO 兼 Cariot事業部 事業部長 黒川 幸治

今回は事前、および当日にいただいたご質問に関して、冨永様・黒川がお答えしました。
多くのご質問をいただき、今回のテーマに関する関心の高さを感じることができました。

今回セミナーでご紹介した内容に少しでもご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

以上、今回のセミナーレポートとなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
ご意見・ご質問・ご感想・ご要望などがございましたら、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください!

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※本記事の情報、及び画像は、記事作成時点のものです。詳しくは最新の情報をご確認ください。

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