「1:29:300」ヒヤリ・ハットを可視化して交通事故を減らす

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CUNEMOの森です。今回は、運送業務の永遠の課題とも言える交通事故削減について解説します。
 
【ヒヤリ・ハット】
知人など、他人が運転するクルマに同席した際、その人の運転の癖が気になったことはありませんか?
交通ルールを守って慎重に運転してくれれば良いのですが、細い道でもビュンビュン飛ばす人、急加速や急ブレーキを頻繁にする人、進路変更の際に安全確認をしない人など、「あ、危ないなぁ」という運転も結構あると思います。
この「危ないなぁ」(ヒヤリ・ハット)は、いずれも事故につながりかねないのですが、当の運転者は往々にして自分の運転の危険性を自覚せず、「自分は注意しているから事故を起こさない」と思い込みがちのようです。

 
【ハインリッヒの法則】
アメリカの損害保険会社に勤めていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒは、ある工場で発生した労働災害5000件余を統計学的に調べ、1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリ・ハットが存在するという経験則を導きました。これを「ハインリッヒの法則」と呼びます。

出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ハインリッヒの法則

出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ハインリッヒの法則

この法則から、重大事故を減らすためには、軽微な事故を減らせば良く、その軽微な事故の背景となるヒヤリ・ハットを徹底的に潰すことで、結果として重大事故の発生確率を下げられることがわかります。
交通事故の発生にもこの法則が当てはまると言われています。事故には至らないものの、ヒヤリとしたり、ハッとしたりする「危険運転」がいくつか重なるうちに、その一部は軽微であっても本当の事故につながりますし、軽微な事故がいくつか重なるうちに、重大な事故を起こしかねません。

 
【加速度センサー搭載機器の活用】
残念なことに、私たちは、ひとたび運転免許を取得すると、自分の運転に潜むヒヤリ・ハット発生につながる悪い癖を認識する機会はなかなかありませんでした。幸い、スマートフォンや最近普及が始まったドライブレコーダーなどには、加速度センサーが搭載されていて、急ブレーキや急加速などを検知することが容易にできるようになっています。そしてCariotで利用する車載デバイスにも、この加速度センサーが搭載されています。
加速度センサーでヒヤリ・ハット運転を自動検知し、可視化して、運転者が認識すれば、事故につながるリスクを減らすことができます。運送業務など、プロの世界での普及がとりわけ望まれます。
 

※本記事の情報、及び画像は、記事作成時点のものです。詳しくは最新の情報をご確認ください。

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