2020年版 物流サービスカオスマップ 販売物流編を作ってみました!
こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。
物流業界では、昨今の人手不足によりITサービスの活用が進んできていますが、まだまだ導入を検討中の方が多いのも実態です。
また毎年新しいサービスがリリースされており、最新のサービスのラインナップを把握し続けることは大変です。
そこで、私たちが独自に物流業界のカオスマップを作ってみることにしました。
【目次】
1.そもそもカオスマップって何?
2.物流をどのようにカオスマップで表現するか?
3.販売物流におけるフロー全体像と分類の整理
4.2020年版 物流サービスカオスマップ 販売物流編
1.そもそもカオスマップって何?
「カオスマップ」とは、ある特定の業界においてさまざまなサービスや商品を分類して、関係性などを視覚的にわかりやすく表現し、全体像を捉えやすくした業界地図のことです。
多くのサービスや商品が入り交じり複雑に見えることから、混沌(=カオス)としているので「カオスマップ」と表現されています。
この「カオスマップ」という言葉は、実は和製英語です。元々は、2010年に米国のLUMA Partners社が発表した業界地図「LUMAscape」のうち、複雑なディスプレイ広告業界をまとめた「Display LUMAscape」が世界中で広くシェアされたものが、日本で「カオスマップ」と呼ばれて広まったようです。 これは広告業界ですが、その後さまざまな業界でも同様の表現で「カオスマップ」が作成されています。
物流業界でも、以下のようなカオスマップが世に出されています。
(例)
そこで、Cariotブログ編集部でも、私たちで物流のカオスマップを表現してみよう!というのが、今回の企画が生まれた背景です。
2.物流をどのようにカオスマップで表現するか?
物流のカオスマップを作っていこうと思い立ったものの、どのような分類や関係性で表現するか、それが悩みどころでした。
「物流」は範囲が広く、ミルクラン輸送(巡回集荷)やルート配送、ラストワンマイルのような配送方法で分けるのか?それとも、サプライチェーンやロジスティクスのような大きな括りで分けるのか?などなど…。
今回は、物流業界で働いている方にどのようなサービスがあるのかをお伝えし、今後のITサービス導入の際に少しでも参考になるように、業務フローで整理しながら表現しました。
また物流を業務フローで整理する際に、大きなカテゴリとして、仕入れに関する「調達物流」、仕入れたものから製造する「生産物流」、またその製造したものを納品する「販売物流」の大きな3つがあるのですが、今回は「販売物流」の作成をしています。
3.販売物流におけるフローの全体像と分類の整理
まず、販売物流における業務のフローを整理しました。
こうやって見ると、とても多くの手順を踏んでいることがわかります。
手順を整理して、この手順はそれぞれどのような組織部門が役割分担しているのか?ということが気になり始め、調べてみたりお客様に聞いたりしてみたところ、以下のようなカテゴリになっていることがわかりました。
会社によって、組織の形は異なり、一概に全てが上記のようになっているとはいえませんが、業務フローの中でさまざまな役割を担っている方々が関わっていることがよくわかります。
さらに、この組織の方々が日頃使っているシステム別に整理してみると、組織とはまた違ったテリトリー範囲になっていました。
業務フローごとに、世の中に提供されているシステムを分類してみると、上記のようになりました。さらに細かい分類もできますが、大きなカテゴリとしては、需要予測から販売計画の「SCP」、受注から決済までの「ERP」、倉庫内の入荷から出庫を管理する「WMS」、輸配送における計画立てを行う「TMS」と大きく分類されます。そこで、それぞれのプレイヤーをプロットすることに決めました。
さらに上記の分類の他にも、境目を埋めるようなサービスとして「バース管理」や、TMSの中では私たちのCariotのような「動態管理」、輸配送車両を工面する「配送シェアサービス」なども分類して表現することにしました。
4.2020年版 物流サービスカオスマップ 販売物流編
これまで作成の背景をご説明してきましたが、私たちが作成した「2020年版 物流サービスカオスマップ 『販売物流編』」は、このようになりました。
※「カオスマップ」はロゴをそのまま表示するケースが一般的ですが、ロゴを無断で利用することは商標権侵害のおそれがあるため、ロゴを使わずテキストで表示する方法を採用しました。本資料をご覧いただき、ロゴの使用許諾をいただける企業様には、ぜひご連絡をいただきたくお願い申し上げます。ご連絡をいただいた企業様に関しては、順次表示を変更いたします。
このカオスマップで意識した点は、なるべく忖度なく、中立的に調べて、代表的だろうということで並べたものです。
ですが、全部を網羅できているとはいえません。このマップに不足があったり、自社のサービスが載っていない!載せて欲しい!というご要望がありましたら、ぜひお問い合わせください。また、業務フローや組織について、「自社はこう運用している」「ここが実際と違う」等のご意見もぜひお知らせください。
この情報が物流業界で働いている方々のお役に少しでも立つことを期待しつつ、今後もブラッシュアップしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
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