2023年問題?!時間外割増賃金引き上げまであと1年!今から行うべき具体的な対策とは

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数ある導入事例の中から、車両用途別の活用シーン(配送、収集・運搬、営業・サービス)ごとに数社様をピックアップし、導入前の課題と導入後の成果を掲載しています。導入をご検討される際の参考にぜひご覧ください。​​

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こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。

2019年4月に大企業で先行して施行され、2020年4月には中小企業においても施行された「働き方改革関連法」では、時間外労働に対して支払われる法定割増賃金率が50%と定められました。
中小企業における法定割増賃金率引き上げの適用は現在、猶予期間にあたりますが、2023年4月には現行の25%から50%に引き上げられます。

今回は、労働時間短縮に向けた具体的な対策や業務効率化・生産性向上に役立つCariotの機能についてお伝えします。

 

1.人件費高騰?物流業界における「2023年問題」

1-1.働き方改革関連法が物流に与える影響

働き方改革関連法」は、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少、働く人のニーズや個々の事情に応じた多様な働き方を自分で選択できるようにするためのものです。
厚生労働省は同法の趣旨において「日本国内の7割を占める中小企業において、着実に実施することが必要」とし、企業経営の好循環を生み出すため、きめ細かな支援を行うとしています。

<企業経営の好循環>

  • 魅力ある職場づくりの実現
  • 人材の確保
  • 業績の向上
  • 利益増

(引用:厚生労働省「中小企業・小規模事業者における 「働き方改革」実現に向けた対策」)

物流業界には多くの解消すべき課題がありますが、特に深刻な課題は、慢性化する人手不足と常態化が指摘されるドライバーの長時間労働の改善です。
厚生労働省の資料では、道路貨物運送事業は労災請求・支給決定件数が共に最多であり、認定件数も多いことが明らかになっています。
「働き方改革関連法」では、ドライバーの長時間労働を是正するため、2024年4月から自動車運転従事者の時間外労働の上限を年960時間に規制します。
同法の施行に伴い今後、運送事業者は長時間労働につながる依頼や急な依頼を断らざるを得ないケースが発生することが予想されています。これは、荷主側企業にとって運びたい荷物が運べなくなる可能性があることを意味します。
「物流の2024年問題」と呼ばれるこの問題を解決し、安定した物流の維持に向けた取り組みとして、物流企業・事業所には、労働時間を短縮すると同時に労働生産性を向上させるための実効的な取り組みを行うことが求められています。


1-2.2023年問題?時間外労働割増賃金が引き上げへ

労働基準法では、時間外労働に対する割増賃金率の引き上げも規定されました。大企業ではすでに、月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率は50%に引き上げられていますが、2023年4月からは、中小企業においても同様の引き上げ率が適用されます。

画像:厚生労働省「働き方が変わります!!2019年4月1日から働き方改革関連法が順次施行されます
 

2.運送事業者が備えるべき対策

2-1.労働時間の見直し

燃料費高騰対策や、適正賃金の収受による収益改善に取り組む運送事業者にとって、予想外に人件費が上昇することは経営安定化を阻む要因になりかねません。中小企業に対し施行される法定割増賃金率引き上げまで残り1年となった今から準備を進める必要があります。

人件費高騰が企業の利益を押し下げるという事態を回避しなければなりません。自社の収益構造見直しはもちろんのこと、既存業務の効率化や労働時間短縮や労働生産性の向上が必要不可欠です。
しかし管理者からは、どの業務にどの程度の時間がかかっているのか、特定のドライバーやスタッフの業務負担が大きくなっていないかなどの現場の状況が見えにくく、業務実態の把握が難しい場面が少なくありません。
中小企業の法定割増賃金引き上げまでに、現場の状況を具体的かつ正確に把握できる仕組みを構築することが長時間労働是正の第一歩です。

2-2.業務の見える化による省人化の実現

ドライバーやスタッフの労働実態を正確に把握する方法に「業務のデジタル化」があります。
デジタル化のメリットは、現場の状況をリアルタイムデータとして「見える化」し、業務内のムリ・ムダ・ムラの発見、具体的な数値をもとにボトルネック解消のための分析・改善案の立案を可能とすることにあります。
デジタルツールで取得したデータは、適正運賃の収受など荷主との交渉の場において具体的なデータとして示すことで、交渉がスムーズに進む効果も期待できます。

<デジタル化のメリット>

  • 現場の状況をリアルタイムで把握し「見える化」できる
  • 取得したデータを自社内の業務改善施策の立案・実施に活用できる
  • 荷主との交渉の際に客観的なデータとして活用できる
  • ドライバーとの電話連絡の回数が削減できる
  • 取引先等の関係者間で正確な情報を素早く共有できる
  • 日報・月報作成の自動化
  • 労務管理の工数削減

など

 

3.Cariotでできる労働環境改善

モビリティ業務最適化クラウドCariotは、労働環境改善や業務効率化による長時間労働抑制の実現をサポートする機能をご用意しています。
リアルタイムで取得するデータから長時間労働の原因や業務内における非効率の発見・改善にお役立てください。

・走行履歴
車両が走行するだけで詳細な走行履歴が記録できる機能です。
いつ・どこを・どのような速度で走行し、どこに・どの程度の時間、滞在したかを振り返って確認することができます。また、無駄な走行や長時間の滞在の有無も画面上で確認できます。

・日報作成
運転日報/月報が自動で作成できる機能です。本機能をご利用いただくことで、日報の作成や集計作業にかかる手間を大幅に削減できます。このほかにも、総走行時間・総走行距離も自動で集計されます。

・配送計画/荷量管理
「どのような順番で、いつまでに目的地に到着すべきか」という配送計画を、Cariot上で作成できる機能です。配送計画に沿って「どこまで配送したか」を確認することも可能です。
また、本機能内の「荷量管理」機能をご利用いただくことで、予定通りに積荷が配送されているかの把握、車両の積載率の分析もできます。

<配送計画><荷量管理>

・レポート&ダッシュボード
会社ごと・担当者ごとなど、見たいデータをグラフ化し表示する機能です。
グラフィカルなレイアウトで表示されるデータは随時更新されるため、常に最新の情報が確認できます。

<レポート機能><ダッシュボード>

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
ご意見・ご質問・ご感想・ご要望などがございましたら、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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※本記事の情報、及び画像は、記事作成時点のものです。詳しくは最新の情報をご確認ください。

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