安全運転管理者によるアルコールチェック・記録の義務化〜2023年2月時点での対応状況〜

運転業務の日報自動化

運転日報はお客さまからのお問い合わせが多く、関心の高い分野です。
義務づける2つの法律と対象の事業者、運転日報の構成要素と求められること、具体的な書き方、Cariotを活用したデジタル化など運転日報の導入について解説いたします。

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こんにちは。Cariot(キャリオット)ブログ編集部です。

運転中に重大事故が発生する原因のひとつに「飲酒運転」があります。
政府広報オンラインによると、飲酒運転に起因する死亡事故の発生は、飲酒していない場合と比較して約9倍、高くなっています。

今回は、飲酒運転撲滅に向け2022年4月と10月に順次施行された「改正道路交通法施行規則」と、現時点(2023年2月時点)での対応状況についてご案内します。

2022年10月からアルコール検知器によるチェック義務化が開始される予定でしたが、現在アルコールチェッカーの供給が間に合っていない関係で、義務化が当分の間、延期されることが決定しています。
9月9日の警察庁の発表により、アルコールチェッカーを用いた検査は再度延期が発表されています。安全運転管理者の業務の拡充等(警察庁)

 

1.2022年4月1日に施行!改正道路交通法施行規則とは

警察庁が2022年3月公表した「令和3年における交通事故の発生状況等について」によると、2021年は飲酒により死亡事故は152件、重傷事故は288件が発生しています。
車両を使い業務を行う企業・事業所においても、業務中の飲酒運転に起因する重大事故がたびたび発生していることが報じられています。このことから、事業者に対して飲酒運転撲滅を含めた安全運転管理の着実な実施が求められています。

画像:警察庁交通局「令和3年における交通事故の発生状況等について

過去のCariotブログでも「安全運転管理者」の役割についてお伝えしましたが、従来から安全運転管理者には、運転前にドライバーが飲酒により正常な運転ができないおそれがないかを確認する事等が義務付けられていました。しかし、運転後の飲酒の有無の確認や記録は義務付けられていませんでした。
2022年4月1日と10月1日に順次施行された「改正道路交通法施行規則」では、安全運転管理者に対し「アルコール検知器を用いた酒気帯びの有無の確認等」を行うことが義務付けられました。
なお、この改正では「一定数以上の車両を保有する白ナンバーの自動車を使用する事業者」に対しても、同様のチェックを行わなければなりません。

アルコールチェックの記録方法は、全日本トラック協会標準帳簿「点呼記録簿」を参考に、運転者名・車両名ごとに確認を実施した時間を含めて記録し、保存します。また、専用の用紙を使用するほかにデジタルで記録することも可能です。

2022年4月1日から安全運転管理者が行うこと

<実施項目>

  • 運転前後に運転者の状態を目視等で確認することにより、運転者の酒気帯びの有無を確認する
  • 酒気帯びの有無について記録し、記録を1年間保存する

<Point>
運転前後に酒気帯びの有無を確認することで、運転中に飲酒をしていないかどうかを確認する

2022年10月1日から安全運転管理者が行うこと

<実施項目>

  • 運転者の酒気帯びの有無の確認を、アルコール検知器を用いて行う
    ※2023年2月時点延期
  • アルコール検知器を常時有効に保持する

<Point>
アルコール検知器が常に正常な状態で使用できるよう、機器の動作点検などを行う

(引用:警察庁「事業所の飲酒運転根絶強化!令和4年4月より改正道路交通法施行規則が順次施行されます」)

画像:警察庁「事業所の飲酒運転根絶強化!令和4年4月より改正道路交通法施行規則が順次施行されます

 

2.車両動態管理システムCariotを用いた対応

日々の点呼や点検に関する実施内容や記録のほか、車両・ドライバー情報のチェック・管理には手間がかかります。これらの業務をデジタル化し、自動で正確な情報の取得・記録を行うことが業務負担軽減の第一歩です。

ドライバーの働き方改革クラウドCariotでは、車両・ドライバー情報のほか、車検日やリース満了日、保険更新日、運転免許などを事前に登録することで、更新時期が近づくとアラートメールでお知らせをする機能を備えています。
この機会に、車両・ドライバー情報を含めた台帳管理のデジタル化を進めてみてはいかがでしょうか。

乗車前点検(モバイルアプリ限定機能)

乗車前点検に「酒気帯びの有無」の確認項目を追加し、その記録をデジタルで保存することができます。

危険運転検知

スピード超過などの危険運転の有無を検知し、管理者に通知する機能です。
本機能をご利用いただくことで、どこで危険運転が発生したか、どのドライバーや車両の特定が容易になります。安全運転教育にご活用ください。

運転日報・月報

日々作成している運転日報・月報が自動で作成できる機能です。事前に締め日を設定しておくことで、任意の日付での出力も可能です。
ドライバー・管理者双方の日々の業務負担が軽減できる本機能を、ぜひご利用ください。

 

3.Cariotの「アルコールチェック結果管理機能」

Cariotはアルコールチェック対応を行うための機能を用意しています。
1.「アルコールチェック結果管理」機能
2「アルコール検知器メンテナンス管理」機能

1.「アルコールチェック結果管理」機能

管理者は、ドライバーの酒気帯び有無の確認結果を手動で入力することができます。クラウド上に保存されるので、Cariot上でいつでも確認することができます。記録は1年間保存されます。これにより、書類整理の手間削減、書類作成効率の向上といったメリットが得られます。

スマートフォンアプリでは、「アルコールチェック履歴」に登録した過去30日分の結果が一覧で表示されます。

2.「アルコール検知器メンテナンス管理」機能

管理者が、アルコール検知器のメンテナンス情報をCariot上に登録することで、アルコール検知器を正常に作動し故障がない状態を維持する支援を行います。週次・年次でメンテナンスされているかの記録をいつでも確認することができ、また、メンテナンスがされていない場合には、アラート設定により管理者にメンテナンスを促すことも可能です。

2022年10月からのアルコール検知器によるチェック義務化は延期されていますが、この猶予の機会にぜひアルコールチェック対策強化とCariotの導入をご検討してはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

これからもCariotは、より便利に使っていただくための機能の開発を進めてまいります。
ご意見・ご質問・ご感想・ご要望などがございましたら、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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