位置情報と実績情報の活用で業務の改善に取り組む事例
車両の位置情報確認を目的にシステムの活用を検討した東日本急行株式会社様は使い始めてすぐに「これいいな!」を実感。今後は、よりCariotを活用できる社員を増やし、様々な業務改善に取り組みます。
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1導入前の課題現場の状況が見えないことで起きる確認のやり取り
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2導入の決め手現場の状況がすぐにわかることで直感的に感じた利便性
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3成果誰もが現場の状況を把握でき、やり取りが大幅に減少
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4今後の展望さらなる機能の活用と、社員への浸透を
現場の状況が見えないことで起きる確認のやり取り
技術サービス、輸送サービス、倉庫サービスの3つの事業を行う東日本急行株式会社は東京都大田区に本社を置いています。営業所は全国に5拠点、物流センターは全国に10拠点あり、住宅資材、商業用ゲーム機器から、大型の通信機器などの機材、そして食品・医薬品まで、さまざまな商品を日々配送しています。
Cariotの導入前は、主に安全運転管理を目的にクラウド型のデジタルタコグラフを利用していました。しかし、位置情報は把握できるものの、情報の更新頻度が低く、数時間前の位置情報が表示されてしまうこともあり、お客様からの到着時間確認のお問い合わせ、急な駆けつけ依頼への対応には活用できていませんでした。
その際は、事務所の社員がドライバーに電話で状況を確認していましたが、ドライバーは運転中はもちろん、荷物の積み下ろしのタイミングでは電話を取れる状況にはなく、確認に手間も時間もかかっていました。
そういった現場の問題を解消できるツールを探していたところ、インターネット検索でCariotを知り、トライアルを利用できるとのことだったので、試しに利用することにしました。
現場の状況がすぐにわかることで直感的に感じた利便性
まず、使い始めてすぐに「これいいな!」と感じました。
車両・ドライバーの位置情報のみならず、登録した納品先の情報も併せて画面で確認できるので、誰が見ても、誰がどこにいるのか瞬時にわかり、とても助かっています。
過去に走行したルートや配送の順番を確認できることも、良かったポイントのひとつです。
というのも、配車担当者が各ドライバーに配送先を割り振るのですが、配送の順番はドライバーに任せています。よって、自分が組んだ配車に対して、実際にドライバーがどのルートで、どんな順番で回ったかを後から確認し、次に自分が配車を組むときの参考にしています。
効率的に配車を組むためには、走行距離をより短く、より狭い範囲で無駄がないようにする必要があります。私は自分のドライバー時代の経験と、Cariotで可視化された、実際に走行されたルートの情報を組み合わせて、効率的な配車になるように心がけています。
また、Cariotは初期費用が安価なため、導入がしやすいということも後押しとなりました。
デジタルタコグラフ、特にクラウド型は高額で、当社のような100台以上の導入はかなり高額な費用になります。その点Cariotは、機器のレンタルサービスがあり、制約も少ないため、始めやすいと思います。
誰もが現場の状況を把握でき、やり取りが大幅に減少
当初の導入の目的であったドライバーと事務所の社員のやり取りを減らすための取り組みは、すでに社内でもかなり浸透しています。なぜなら、Cariotには、URLを共有するだけで、PC・スマートフォンでリアルタイムな車両の現在地や目的地への到着予定時間の確認が簡単にできる「DriveCast」という機能があり、それを非常に活用しているからです。
事務所に大きなモニターを設置し、「DriveCast」の画面を映すことで、誰でもすぐに、車両・ドライバーの位置情報を把握できるので、お客様からの問い合わせにもスムーズに対応できるようになりました。
さらなる機能の活用と、社員への浸透を
今は、「DriveCast」を、ドライバーと事務所の社員の電話のやり取りを減らすために使っていますが、今後は全てのドライバーにも位置情報を共有することで、ドライバー同士の合流作業をよりスムーズにしたいと考えています。
配送している商品の中には、1人で運ぶことが難しいものもあり、そういった場合は、サポートのドライバーが途中から合流して、現場で納品を手伝う必要があります。
これまでは、それぞれの位置情報が確認できないことと、運転中は電話に出られないために、状況確認に大きな負担がかかっていました。しかしCariotを活用することで、これも解消できると考えています。
また、私は元々ドライバーをしていた経験がありますが、別の営業所には、ドライバー経験が無い配車担当者もいます。経験がない事務所の社員でも、効率的な配車を組めるように、もっとCariotを使いこなせるようになって欲しいです。
一番重要なのは、配車担当者が、少しでも走行距離が短いルートを作ることですが、そのためにも、過去の走行ルートや配送の順番をCariotでしっかりと確認し、実態を把握することで、効率的な配車組みに繋げてもらいたいと思っています。
2024年問題に対応する必要もあるので、ドライバーの拘束時間を減らすことは大きな課題になっています。そして今、会社としてはドライバーの拘束時間だけではなく、事務所の社員も含めて、残業時間を減らさなければなりません。
当社はCariotを活用した配車業務と、電話による問い合わせ業務の効率化で、それを実現したいと考えています。
さらに、運転日報の作成の手間も、Cariotを使ってもっと減らしていきたいと考えています。ドライバーの残業時間を削減することはもちろんですが、書類を書くことが面倒だったり、苦手な方も多いので、その負担も軽減したいです。運転日報に記載された内容を元に、給与の歩合の計算なども行うので、正確な記録はとても重要です。
これらの情報をCariotでより簡単に、正確に記録できれば良いと思っています。
Cariotにはさまざまな機能があり、まだ全ては活用できていません。
また、社員の中でも、使いこなせている社員とまだそうでない社員の差があります。ただ、Cariot導入後に実現した社内業務の改善効果はとても大きかったので、当初の予定を前倒ししてCariotの導入車両台数を増やしました。今後は事務所の社員が活用する機会も増えるので、Cariotのカスタマーサクセスにもサポートをしてもらい、より活用を進めていきたいです。