遠隔点呼で必要な車両の位置情報把握をドライバーの操作不要で実現し、業務を効率化した事例
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1導入前の課題遠隔点呼実施のために車両の位置情報を正確に把握したい
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2導入の決め手ドライバーに負荷なく車両位置を確認できる
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3成果遠隔点呼を実施することで業務効率化を実現
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4今後の展望手間をかけずに配送計画との差異を解析して更なる効率化を
遠隔点呼実施のために車両の位置情報を正確に把握したい
一般輸送や重量運搬を展開している株式会社ツカサ様。静岡県磐田市内に拠点を構え、グループ会社を含め、主に自動車部品や建機部品、医薬品などを全国のお客様のもとへお届けしています。
トラックの乗車前には「乗車前点検」が義務付けられています。これまでは対面点呼で対応していましたが、2022年からの制度改定により遠隔点呼での運用が可能になりました。弊社でも人手不足や作業負荷軽減のため、この遠隔点呼を実施することになり、そのために必要な車両の位置情報をGPSで取得できるシステムを探していました。
点呼の際に確認する項目は、アルコールチェックや健康状態の確認、勤務内容などがありますが、遠隔点呼を実施する営業所、運行管理者は遠隔点呼を遺漏なく行うために運行中の車両位置の把握を行うこととされており、遠隔点呼に使用するトラックにはGPSで車両位置情報を取得できるシステムを早期に導入する必要がありました。
ドライバーに負荷なく車両位置を確認できる
GPSで車両の位置情報を取得できるシステムをWEBで検索し、いくつかのサービスを検討しました。その中でも特に、取り付ける端末の精度と料金面を比較した結果、Cariotを選びました。我々は遠隔点呼を実施するため導入リミットがあったので、トライアルはせずに導入を決めました。
Cariotはシガーソケットに端末を差し込むだけで簡単に位置情報が取得できます。各端末の設定は本社で行い、その端末を各営業所に発送しました。「利用する目的は位置情報を取得するため」と説明していましたし、差すだけで簡単にすぐに使えるので、抵抗もなく皆スムーズに導入してくれました。ドライバーの作業負荷がない点はとても良かったです。
遠隔点呼を実施することで業務効率化を実現
弊社では遠隔点呼の実施を2023年1月より開始しました。点呼で必要な項目の確認とあわせて、目視でCariotの画面を確認し、車両の位置情報を把握する運用がすでに定着しています。
Cariotの画面は主に営業所の管理者が見ていますが、スマートフォンからも車両情報を確認できるので色々な場面で活用できているようです。
例えば、遠方へ輸送の場合、帰社できるのはいつになるか、本日中に戻れるかなどの確認を、これまでは都度、各営業所の管理者からドライバーへ電話でおこなっていました。
現在は位置情報を簡単に確認できるので、そういった日常的な確認作業が削減できています。
ドライバーも運転に集中でき、各作業者が本来の業務に集中できる環境づくりに一役買っています。
手間をかけずに配送計画との差異を解析して更なる効率化を
人手不足解消のために遠隔点呼を始めたので、新しいシステムを入れて工数が増えるようでは意味がないと思っています。今後もできるだけ人の手を介さずに解析ができるものを検討していきたいです。
現在、配送計画はExcelで担当者が作成し、それを各ドライバーが確認しています。まずは配送計画を自動化し、そしてそのデータとCariotで取得した走行実績データに乖離が確認できれば、予実の差分を把握して更なる効率化ができると思います。
日報も現在は手書きで作成しているので自動化を検討したいですが、システムに頼ることで結果的にドライバーにとって作業が増えたり負荷がかからないかを慎重に判断したいと思います。各業務はそれぞれ決められた内容があり、ドライバーは事故を起こさないことが最優先です。
各作業員が自分の業務を集中して行える環境づくりのために適したシステムを導入して行くことが必要だと考えます。