現在地とルートを把握することで、ドライバーごとの作業時間のムラを削減し、業務を効率化した事例
首都圏を中心に食品日配品を共同配送する株式会社リープキャリー様では、ドライバーごとに作業時間のムラが発生していました。Cariotを活用することで、車両の現在地や配送ルートを見える化することができ、渋滞を避けたりドライバーごとの特徴を把握できるようになった結果、効率的な配送を実現させました。
車両の到着を電話不要で確認できるようになり、管理者やドライバーの確認作業や電話対応の時間削減にも役立てていただいています。
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1導入前の課題ドライバーごとに配送時間のムラがあるが原因がわからない
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2導入の決め手運転に慣れていないドライバーにも易しくわかりやすい操作感
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3成果近道やルートの変更などをリアルタイムに指示することが可能に
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4今後の展望熟練ドライバーも新人ドライバーも同環境で作業できる環境づくり
ドライバーごとに配送時間のムラがあるが原因がわからない
洋菓子や和菓子、温度管理が必要な食品などの日配品を、スーパーをはじめとする各所に配送している株式会社リープキャリー様。さまざまなメーカーの商品を集めて共同配送をおこなっています。
遠方のお届け先へは主に協力会社の中型トラックを利用し、自社便は軽車両で首都圏を中心に毎日配送しています。ドライバーにはトラックドライバーの経験者は少なく、運転に慣れていない方や女性ドライバーもいます。配送先や配送ルートは毎日組み替えているため、ドライバーはカーナビを見て目的地に向かうことが一般的で、あまりルートの効率化を考える意識はありませんでした。
管理者は勤怠時間を確認する中で、ドライバーごとの退勤時間のムラを発見していました。これらを改善したかったのですが、その原因が配送ルートなのか、荷下ろしの時間なのかわからず、打ち手がありませんでした。
運転に慣れていないドライバーにも易しくわかりやすい操作感
以前、家族間でスマートフォンを介してGPSで位置情報を把握するシステムを利用したことがあったので、そういったサービスが便利であることは知っていました。ただそのようなサービスを利用するためには各ドライバー所有のスマートフォンからGPSで位置情報を読み取る必要があり、それは個人情報保護の観点で難しいと思っていました。
そこで、車両に取り付けるタイプのGPSサービスをWEBで検索し、いくつかのサービスを検討しました。Cariotは以前にも問い合わせをしたことがあり、その際に丁寧に対応していただいたという印象がありました。継続してサービスを提供できている点と、思ったよりも低コストだったことが決め手となり、Cariotの導入を決定しました。
近道やルートの変更などをリアルタイムに指示することが可能に
導入してみると、思っていたよりも正確に細かく現在地が表示されることに驚きました。
停車時間中でも、どこに停めて作業しているかわかるので、おおよその作業内容も把握できます。ここにいてこれくらいの時間停車しているならもうすぐ終わるな、など目星をつけることができます。
DriveCastはかなり頻繁に確認していて、今では渋滞情報を重ね合わせて、よりよいルートを指示できるようになりました。
日配品は決められた配達時間があり、それに遅れると受け取ってもらえないようなこともよくあります。
しかし今ではあとどれくらいで到着するか、違うルートの方が効率的だ、渋滞に巻き込まれて遅れてしまいそう、などの情報を先に知ることができるので、その情報をドライバーやお届け先に先回りして伝えています。
このように前もって連絡をしておくことは配送先のお客様との信頼関係向上にもつながります。
また不要な電話確認でドライバーを急かしたり、作業時間を取らせてしまうことも無くなったのは非常に良い結果です。
今までは各配送先に到着した際、ドライバーからLINEで報告連絡をもらう運用をしていました。
一日に複数の配送先を回っているので、ドライバーにとっても手間でしたが管理者はそれを全ドライバー分、毎回確認していたので非常に時間をとられていました。
しかし、今は出勤・退勤・休憩の報告だけをもらうようにして、それ以外の報告業務をなくしました。これにより管理者は他の作業に当てられる時間が増えました。
ドライバーからは最初は監視されているようだと反対意見もありましたが、効率的なルートを共有できたり、報告業務が削減されたことで、今ではCariotがあることが当たり前の運用になっています。
見られている意識が少しずつ生まれて、ルート選択や作業手順を積極的に考えるようになったと思います。
これまで見えていなかった作業のムラやルートのムラの原因がわかったのと同時に、属人的な作業と、そうでないものがあることがわかったのも非常に良かったです。
運ぶものによって重量も変わるので、どうしても運ぶ際の得意・不得意が発生します。軽いものは早く運べるけれど重量物は時間がかかるなど、人によってさまざまです。
今では配送ルートにその内容を加味しつつ、最適で効率的なルートを作ることに着手しています。
熟練ドライバーも新人ドライバーも同環境で作業できる環境づくり
自社車両は軽自動車のオートマ車なので、運転初心者の方を今後ドライバーとして採用する可能性も十分にあります。その際熟練の方と同じように、みんなが安全に効率的に配送できるようにシステムをうまく活用していきたいと思います。
今回Cariotを導入したことで、見えていなかったことがたくさん見えてきました。
配送先で長く時間がかかっていたり、ルートが非効率だったり、運ぶ荷物との相性が悪かったり、システムで解決できることもあればそうでないこともあります。
人それぞれの得意不得意を把握したうえで、よりよい作業環境を整備してあげることが必要であると感じています。